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2019年の1年間、再開発真っ只中の東京駅周辺の変容する街の姿を記録に残すための撮影していた波田野氏は、2020年がやって来てその目論見は全くの的外れだったことに気がつきます。
記録に残されていたのは失われた街の姿などではなく、直後にやって来た「新しい日常」という言葉により切断され、古い日常へと追いやられた在りし日の私たちの姿。
僅かな時の経過のはずなのに写真集に閉じ込められた時間は遙か昔ようで、マスクをしていない人々の様子が異様に感じてしまう自分に戸惑いを感じます。
257mm x 182mm / 112p / ソフトカバー