other
イギリスのラカン派精神分析家であるダリアン・リーダーは「私たちは手のしもべである」と言います。
ダリアン氏は、アダム・スミスの「神の見えざる手」からディズニー映画「アナと雪の女王」まで、人間の歴史を「手を使って行うことの変化」として読み直します。それらは文化や歴史、心理学や精神分析の理論を横断しながら、自分自身や他者との関係、現代に潜む病理を鋭く描き出しています。
すべてを読み終えた後には、何か新しい知識を得ただけでなく、世界に対する自分の関係が変化した実感を抱くのではないでしょうか。そして、ますます「手」という器機の魅力に惹きつけらてしまうに違いありません。
195mm x 132mm / 236p / ハードカバー
【目次】
第1章 分裂する手 ─ー自律と自由のパラドックス
第2章 自律する手 ─ー手と口の病的な関係
第3章 掴む手、放す手 ー─愛着と喪失
第4章 社会化される手 ー─手を暇にさせておくことの危険性
第5章 鎮める手 ー─感覚を取り除くための刺激
第6章 暴れる手 ー─暴力行為の効能
第7章 言葉と手 ー─手を使わせるテクノロジーの今昔
訳者解説
原註