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文明社会が地質や生態に重大な影響を与えたことを一因とし、深刻な気候変動や、新型コロナウイルス禍などの苦境に直面する中で、森羅万象の内に精霊、霊魂が宿るとする「アニミズム」の思想の見直しがはじまっています。
屋久島の森で暮し、土に親しみ、斧を振るいながら詩を魂の言葉とした詩人・山尾三省さんーーー。屋久島での自然生活から得たさまざまな体験と、古今東西の文学や思想、人文社会科学の知見をつなぎあわせながら進む語りの中で明らかにされるのは、文明の危機に向き合うひとりの人間が「アニミズム」の思想を手掛かりにみずからが信じる世界観を創造していく過程です。
「新しい自分を見つけることが、新しい時代をつくることにまっすぐつながっている」( 山尾三省 )
本書は琉球大学で行われた講義をもとに紡がれていますが、決して難しいものではなく、著者の熱い思いがやさしい言葉で語られている一冊です〇
190mm x 130mm / 413p / ソフトカバー