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2014年に晶文社より刊行された『偶然の装丁家』を元に、たっぷり追記された装丁家・矢萩多聞さんの半生をふりかえる一冊。
インド、横浜、京都で、本のデザインをしながら、ラジオ、ワークショップなどを行う矢萩多聞さんが考える、本ってなんだろう、はたらくってなんだろう。そして一体だれのためにあるのだろう?と自問自答していきます。
そして日々の仕事を改めて振り返ったとき、そこには、本そのものよりも、本のまわりの風景やそこに行き交う人たちの顔や浮かんだと言います。幼少期、無口でおとなしかった少年が、どのように人と向き合って、ともに本をつくるようになったのか。
今悩める人たちも、あなたはひとりじゃないよ、本と人が助けてくれるよと教えてあげたい、という矢萩さんのあたたかな言葉に励まされます。
四六判 / 320p / ソフトカバー