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人形を一つの「メディア」として捉え、社会や文化のさまざまな事象の観察・分析を行っている人形文化研究者、菊地 浩平氏によるNHKラジオ講座テキスト『こころをよむ 人形と人間のあいだ』が入荷です。
科学・合理主義全盛の現代において、なぜ私たちは、生命をもたないはずの人形やぬいぐるみに話しかけ、粗末に扱うことに後ろめたさを感じてしまうのか。なぜ実在しないバーチャルアイドルに親密さを感じ、目の前にいるかのように行動するのかーーー。
古今東西の多種多様な人形にまつわる文化現象を取り上げ、人形と私たち人間との関わりについて考察していきます。そして、人形についてさまざまな角度から考えることで、私たち人間の心理の多様さ・複雑さについて探求します。
本書の書影になっているぬいぐるみ作家、メリヤスさんの作品が目を惹く一冊です。
目次
第1回 人形とは何だろうか
第2回 わら人形は、なぜこわいのか
第3回 動員された人形劇
第4回 なぜ、テレビは人形を必要としたのか(前編)
第5回 なぜ、テレビは人形を必要としたのか(後編)
第6回 着ぐるみ学入門
第7回 大人たちはぬいぐるみを捨てるべきか
第8回 人形愛はアップデートできるか
第9回 リカちゃん、現代〈いま〉を生きる
第10回 初音ミクになぜ「がんばれ」と声をかけるのか
第11回 アバターと生きるこの世界
第12回 アンドロイドに尊厳はあるか
第13回 なぜ人形について考えるのか
210mm x 148mm / 192p / ペーパーバッグ