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6つのテーマ(人間の差異、他者理解、経済行動、秩序、自然と宗教、病と医療)を取り上げ、ぐるぐるめぐり歩きながら考える、松村圭一郎氏による文化人類学の新しい入門書『旋回する人類学』。
何度も大きなパラダイム・シフト(=転回)を経験してきた文化人類学は、その研究対象が変わるだけでなく、学問の前提となる理論的枠組みまでもが変化し続けてきました。
そんな先人の築いた基盤やその時代の支配的概念を批判的に乗り越えようと格闘してきた研究者たちの足跡を辿ります。
【目次】
1章 人間の差異との格闘
1 「差異」を問う
2 構造のとらえ方
3 未開と近代
2章 他者理解はいかに可能か
1 他者理解の方法
2 揺らぐフィールドワーク
3 存在論へ
3章 人間の本性とは?
1 社会から個人へ
2 形式主義と実体主義
3 近代への問い
4章 秩序のつくり方
1 法と政治の起源
2 国家と政治
3 国家なき社会
5章 自然と神々の力
1 宗教とアニミズム
2 神の概念
3 自然と人間
6章 病むこと、癒やすこと
1 災いの原因
2 医療人類学の地平
3 ケアの視点
7章 現在地を見定める
1 二分法を問い直す
2 変革と実践の学問へ
四六判 / 256p / ソフトカバー