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フランツ・カフカの未発表のノートを基に、友人のマックス・ブロートにより編集した版(ブロート版)を軸に構成されている『雑種』。
頭は猫、身体は羊の動物を唯一の遺産として譲り受けた私が語る「雑種」とは一体ーーー。
カフカのオリジナルに近いとされる批判版との比較を交え、カフカの文体や作品の背景などがわかりやすく解説された一冊です。
【本の構成】
〇第一部:ブロート版を米増由香の挿絵でカフカの描く異質な世界を鮮やかに描き出しています。
〇第二部:ブロート版を土台に、カフカが削除した箇所やブロートが加筆した箇所(批判版)を併記し、カフカの文体や作品の背景などを解説されています。
〇第三部:カフカの死後、作品がどのようにして世界中に広まり、どのような読まれ方をしていたか、そしてカフカとはどのような人物だったかなどを解説しています。
A5判 / 64p / ソフトカバー