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SOLD OUT
フリーライター、作家である太田明日香さんが、2015年から2017年までの2年間のカナダ暮らしを綴った『言葉の地層』が入荷です。
英語のしゃべれない主婦として移り住み、地元の英語教室に通ったり、八百屋でアルバイトしたりするなかで、日本語教師を目指していくことにーーーー。言葉を教えること/覚えることは、その人の「言葉の地層」に新たな厚みを加えることだと太田さんは言います。
言葉と共に生きる私たちの中に積み重なっていく共通語や英語、方言や流行の言葉は、やがてはひとりの人間を豊かに形成する糧になるはずです。
【目次】
まえがき
一章 二〇一五年春
国境を越える
あいさつ
宙ぶらりん
無気力
きゅうりを買う
話せない
言葉の鎧
私の声
二章 二〇一五年夏
言葉でつまづく
巡り合わせ
よそ者という意識
東アジアの一員
マイノリティであること
言葉は音から
三章 二〇一五年秋〜冬
身近な世界史
多様性と居心地のよさ
読めない標識
第三の居場所
クリスマス明けの電話
四章 二〇一六年冬〜夏
霧の日
小さな一歩
春の訪れ
英語がペラペラ
呼びかける
楽しんで働く
私の居場所
五章 二〇一六夏〜秋
いくつもの言語の響きのなかで
リンガフランカ(ルビ:共通語)としての英語
言葉は体験で覚えるもの
日本語学習者との出会い
日本語の外で
移民の子どもたち
名前を知って
言葉と居場所
誰かの居場所
六章 二〇一六年冬〜現在
メイクアメリカグレートアゲイン
いつ帰れるんだろう
二〇一六年の大晦日
landing(ルビ:着陸)
他人ごととは思えない
言葉の地層
おわりに
参考資料
四六判 / 176p / 無線綴じ