


明治・大正・昭和と今からおよそ100年前に、結婚ではないパートナーシップを選びとった女性たちがいたーー残された数少ない資料と貴重な証言を手がかりに、その知られざる歩みをたどった一冊。
「世間が、「家族」が押しつけてくる「あるべき姿」ではない、自分でいられる部屋。そこに招き入れてもいい人とだけ、対等に暮らしたい。その関係に名前はなくていい。」(p.17より)
【目次】
序章 ふたりだけの部屋で生きる
第1章 語られなかったふたり暮らし――人見絹枝と藤村蝶
第2章 帝国日本とふたり暮らし――飛行士たち
第3章 主従関係とふたり暮らし――五代藍子と徳本うめ
第4章 語り継がれるふたり暮らし――斎藤すみと"芳江"
四六判 / 256p / ソフトカバー