SOLD OUT
うつ病、生活保護、自殺未遂、貧困、労働搾取、社会的孤立・・・とキーワードを書き出しただけでも著者が生き抜いてきた環境の過酷さが伝わるかと思いますが、副題に「「再生する」まで」とあるように、生と死と再生の物語が静かに綴られています。
制度は救いであると同時に、社会のまなざし(役所のひとの対応もなかなか辛いと知る)や自分自身の内面とも向き合わざるを得ない現実でもある。単純な比較では語れない、底にある生きることの重みがありました。
どうやって今日を生き抜くかーーサヴァイブしてきた著者の言葉は、生存の記録。そこから私たちが学ぶことは確かにあるのだと思います。
文庫サイズ / 256p / ソフトカバー
発行: ちくま文庫