奄美、宮古、石垣、与那国などの先島諸島をはじめ、沖縄では、いま何が起きているのか。
南西諸島で進む自衛隊基地の新設やミサイル配備、日米一体化する安全保障政策を、歴史的な経緯と現地の実情から読み解く一冊です。軍事化は「沖縄の問題」としてではなく、日本全体の安全保障政策の転換として捉え直されます。
暮らしや自治、地域社会のあり方はどう変わるのか。安全保障とは誰のためのものなのか。住民の視点から問いを立てることで、「国の安全」と「生活の安全」のあいだにある緊張関係が浮かび上がってきます。
<目次>
序章 問題の所在——南西諸島における国家と住民の断絶
第一章 「脅威」の構築——リアリズムが正当化する軍事化
第二章 日米防衛協力の変遷——米軍再編からEABOへ
第三章 南西諸島の要塞化——基地建設の過程と住民
第四章 国民保護——住民を守らない「保護」の虚構
第五章 列島を覆う軍事化——安保三文書以後の軍事的展開
第六章 批判を許さない社会的雰囲気——平和運動への圧力のメカニズム
終章 日本の安全保障国家化と平和の課題
四六判 / 336p / ソフトカバー
発行:地平社