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詩人、翻訳家の管啓次郎さんの代表作にして名著『本は読めないものだから心配するな』がちくま文庫になってかえってきました。単行本が品切れになって早数年、再版か文庫化はいつだろうと思っていた方も多いはず。こうしてまたオススメできること、うれしさしかありません。
なぜ本を読むのか、読者するわたしたちを励ます渾身の読書論。
未読の方はもちろんのこと、以前読んだという方もぜひ。なぜならわたしたちはただそこに確かにある「何か」を求めて、本を読んではその場から忘れていくのだから。
新しい表紙を飾る惣田紗希さんの絵も最高です◯
「読むことと書くことと生きることはひとつ。それが読書の実用論だ。そしていつか満月の夜、不眠と焦燥に苦しむきみが本を読めないこと読んでも何も残らないことを嘆くはめになったら、このことばを思いだしてくれ。
本は読めないものだから心配するな。」(本書より)
文庫サイズ / 304p