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文藝誌「園」を主宰し、zineの制作やエッセイなど物書きとしても活動している河村実月さんの詩に、旅をしながら絵を描いている阿部龍一さんの絵を加えた詩集『散さん』。
両手のひらに収まるちいさな詩集は、おふたりの人柄をかんじるような丁寧で伸びやかな詩と絵が綴じられた一冊です。
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起きている角
繋がった白線
生け垣にはふやけた記憶
通りを掃く音が
渡世をそのまま見送る
日付を跨ぐように
老人の家の前で宙返り
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(昨日今日)
*ドローイング付。
*第2版(刷色と封筒が変りました。)
95mm×138mm / 28p / 糸綴じ手製本 / リソグラフ / 封筒入