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杉本博司や内藤礼の映像作品を手がけた中村佑子さんによる一冊。
一体ヤングケアラーとは誰なのか。世界をどのように感受していて、具体的に何に困っているのか。筆をとったり、置いたり、葛藤の中で自らの記憶と感情を巡り見つけ出した光とはーーー。
「この本では、病の家族に付き添う時間とはどういうものなのか、つまりヤングケアラーの内的時間とはどういうものかを書いている。葛藤と喜び、苦しみと快楽、引き裂かれてゆく感情の双方の極を書きたいと思った。」_はじめにより
<目次>
はじめに
1 薄氷のような連帯
2 いちばん憎くて、いちばん愛している人
3 わたしが誰かわからない
4 わたしはなぜ書けないか
5 抱えきれない言葉の花束
6 固まることを禁じられた身体──ケア的主体とは何か
7 自己消滅と自己保存──水滴のように
8 犠牲と献身と生まれ変わり──自由へ
おわりに
A5サイズ / 232p / ソフトカバー