死なない歌、あたしたちの物語。著者、初の歌集、本として手にしたい一冊です◯
「嘘の必要性をなくすために、ただ好きってだけで嘘をつけるようにするために、こうやってものを書いているんだよって気もする。
伝わるかな、どうだろう。」(あとがきより)
【6首選】
唇をなめる。お寿司の味がする。i will give you all my love.
帰らない気がした星も月もない晩、衝動を確かめようじゃん
雪の町はうつくしい名を持っていて発音できないのだあなたには
書くことでやっとあたしは出会わせる少女のあなたと少女のあたしを
逃げ延びたテルマとルイーズが迎える黒い子猫の名前をおもう
あたしたちは死なない猫を継ぐ種族 本棚の本まじらせながら
四六判 / 176p / ソフトカバー
*別冊「栞」(馬場めぐみ・平岡直子・錦見映理子)付
発行:典々堂