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SOLD OUT
サニーで好調続く『はみだしの人類学』や『うしろめたさの人類学』の著者である文化人類学者、松村圭一郎氏の最新刊『くらしのアナキズム』入ってました。
22歳で訪れたエチオピア西南部、コンパ村で出会った当時60代半ばの農民男性アッパ・オリから教えてもらった彼の激動の人生と歴史、暮らしに触れたことで<国家とはなんのためにあるのか?ほんとうに必要なのか。>という問いがくすぶりはじめたという松村氏ーー。
いろんな時代、世界のさまざまな場所で名もなき人々が国家や支配権力と向き合いながら自分たちの暮らしを守りつづけてきました。そんな無名のアナキストたちの「もののやりかた」を人類学者の視点からすくいとり、まとめたのが本書になります。
革命を起こしたりユートピアは築けなくても、よりよく生きるきっかけとなる〈問い〉から始まることがあると教えてくれます。
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「だれかが決めた規則や理念に無批判に従うことと、大きな仕組みや制度に自分たちの生活をゆだねて他人まかせにしてしまうことはつながっている。アナキズムは、そこで立ち止まって考えることを求める。自分たちの暮らしを見つめなおし、内なる声とその外側にある多様な声に耳を傾けてみようとうながす。その対話が身近な人を巻きこんでいく。「私たちそんなことやるために生きてるわけじゃないよね?」と。」(本書より)
【目次】
はじめに 国家と出会う
第一章 人類額とアナキズム
第二章 生活者のアナキズム
第三章 「国家なき社会」の政治リーダー
第四章 市場のアナキズム
第五章 アナキストの民主主義論
第六章 自立と共生のメソッドーー暮らしに政治と経済をとりもどず
おわりに
190mm ×130mm / 240p / ソフトカバー