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ジェイムズ・ジョイスが、4歳の孫、スティーヴンに宛てた手紙がもとになっている物語『猫と悪魔』。
フランスのボージョンシーという街には、街を二分するとても広い川が流れていて、街の人々は川を渡るのに大変苦労していました。橋をかけたいのですが、街には橋をかけるお金がありません。そんなとき、悪魔が市長のもとへやってきて、りっぱな橋をかけるかわりに、最初に橋をわたる人のたましいをほしいと提案します。市長は承諾しますが…。
果たして無事に橋は架かるのでしょうか。
*1964年にカナダからリチャード・アーダスの挿絵で絵本となって出版されて以降、イギリス、フランス、ブラジル、ブルガリアなどから、さまざまな挿絵で本として出版されています。
*日本ではイギリスで出版されたジェラルド・ローズの挿絵の絵本が、作家の丸谷才一氏の翻訳で1976年に刊行。
〇第一部:
・イラストレーターの米増由香さんの挿絵で物語がつづられています。
〇第二部:
・原文・訳文から読み解くジェイムズ・ジョイスの人となりや作風を解説。
A5判 / 64p / ソフトカバー