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障碍者だけのパフォーマンス集団「態変(たいへん)」の主宰者、金滿里(きむ・まんり)氏の「ちくまプリマーブックス」不朽のエッセイが28年ぶりに新装で復刻となった『生きることのはじまり』。
朝鮮古典芸能の伝承者で、在日1世の母から生まれた著者。継承を期待されるが3歳でポリオ(小児マヒ)を発病し、首から下が全身麻痺の重度障碍者となります。
4年間の入院治療の末に退院、肢体不自由児施設での集団生活を10年間過ごし、その後、障碍者自立解放運動に参画、同時に、当時はまだ珍しかった、24時間介護の自立障碍者となり、運動組織の分裂・解体をきっかけに「態変」を旗揚げし、1児の母にーーー。
想像を絶する極限状況を生き延び、人間の本質を問い続けた壮絶な半生をありのままに綴った一冊です。
*サイン入・しおり付
*装画:ミロコマチコ
158mm×110mm / 464p / ハードカバー
人々舎 刊