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「毎号、新しい編集長がいま伝えたいテーマを特集するフェミマガジン」ーー今号の特集は、編集長に小川たまかさんを迎えた「ジェンダーと刑法のささやかな七年」。
110年ぶりとなった2017年の性犯罪刑法改正と、
根幹的な変化があった2023年の再改正ーーー。
その7年のあいだ、現場を見てきたライターの小川たまかとともに2つの刑法改正をふりかえり、日本で性暴力とたたかい、改正を成し遂げた当事者、支援者、フェミニストたちの活動を記録に残す一冊です。
<目次>
〇特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年
〇特集のはじめに
【座談会】
〇池田鮎美✕岩田美佐✕早乙女祥子「性被害者当事者たちの刑法改正とこの7年」
解説:2017年と2023年の刑法改正とは?(作成・小川たまか)
【寄稿】
〇寺町東子[法律に埋め込まれた家父長制・男尊女卑の地雷を掘り起こしてひっくり返す話」
〇仲岡しゅん「20年前の性暴力、闘い勝訴した女性とその弁護士の記録 」
〇河原理子「あなたに知ってほしいこと」
〇安田菜津紀「日本で、世界で、『支配する力』に抗うこと」
〇宮﨑浩一「男性の性暴力被害を研究して見えてきたもの」
〇池田祐美枝「性暴力のない世の中を目指して〜産婦人科医から見える性暴力を取り巻く社会の遍歴〜」
〇清水美春「一点突破、全面展開。びわこんどーむレボリューション。」
【対談】
〇太田啓子✕安發明子「子どもを守れていない、日本の社会を変えるために」
〇村田沙耶香✕小川たまか「私と誰かの性被害を書くときに、小説にしかできないこと」
【インタビュー】
〇方清子「いまに続く性暴力の出発点として――日本軍「慰安婦」への連帯運動を知る」
〇高里鈴代「沖縄で基地・軍隊の性暴力とたたかい続ける、被害者の声を聴き続ける」
〇上野さやか「沖縄がつなぐフラワーデモ」
【読者投稿】
〇あなたが「セックスとはなにか」を知ったのはいつですか?
〇特集のおわりに
【寄稿】
〇金城美幸「ガザ・ジェノサイドと女性への交差的暴力」
〇ナッタニチャー・レッククラー(福冨渉・訳)「わたしたちの愛が、家父長制を元首とする異性愛規範に飼い慣らされるのではなく、革命の如きものになりますように――同性婚法案制定直前のタイから」
【フェミ・レポート】
〇冷君暁「絶望と希望:中国の女権主義」
【エッセイ】
〇下村 沙季マリン「私たちのバーベルを強く握る方法」
【連載】
〇「編集長フェミ日記」2023年9月〜2024年4月
〇「祖母の話」/#3 紀愛 「きっと最高の討論相手になってくれたであろう함매(ハンメ)へ 」
〇「寝た子を起こして、仲良くごはん」川﨑那恵/第一回「春、大和川の思い出にあそぶ」
〇「アート・アクティビズム」北原恵/〈99〉「飯山由貴に聞く――国立西洋美術館での展示と抗議行動」
〇「北京会議の前と後〜SRHR30年の足跡を探して〜」福田和子/第二回:ヌエックに集まった女性たちと北京会議
A5判 / 128p / 無線綴じ