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小説家、青木淳悟氏による『耳をすませば』の翻案をくり返す、どこか様子が変な青春小説『憧れの世界 ーー翻案小説を書く』。
舞台は1995年、主人公は受験を控えた中学三年生。読書に夢中の少女はくり返し図書館へと出かけますーーー。
ジブリアニメ「耳をすませば」に材をとる2つの翻案小説「憧れの世界」、「私、高校には行かない。」(『文學界』掲載)のほか、執筆の背景と翻案小説を書く試みで直面する課題を実作に即して検討する「〈青春懺悔の記〉いかにファンでなかったか?」(書き下ろし)、「小説家、ジブリを書こうとする ――「失敗から始める」翻案への道」(書き下ろし)が収録されています。
「翻案小説を書く」という面白い試みが詰まったすこし不可思議な一冊です。
【目次】
〇「〈青春懺悔の記〉いかにファンでなかったか?」(書き下ろしエッセイ)
〇「憧れの世界」
〇「私、高校には行かない。」
〇「小説家、ジブリを書こうとする ――「失敗から始める」翻案への道」(書き下ろしエッセイ)
*図書貸出しカード型栞付
代わりに読む人 刊行
四六判 / 268p / ソフトカバー