other
言語文化論としてだけでなく創作論や言語学習の愉しみについても話題が及ぶ、豊穣な「あいだ」論『あいだからせかいをみる』。
本書は、台湾に生まれ日本で育った小説家・温又柔さんと韓国にルーツを持つ小説家・深沢潮さん、そして韓国語研究者の辻野裕紀さんによる対談・鼎談をもとに生まれた一冊。
あいだで生きてきた彼らの「あいだ」の話に耳を傾けると、世界がより豊かに見えはじめます。
【目次】
〇Ⅰ複言語に住むということ 温又柔+辻野裕紀
言語は個に属する/ことばは自分の内面を豊かにするもの
〇Ⅱ 東アジアの中の私たち 深沢潮+温又柔
東アジアの中の私たち/私はどの国の代表でもない/在日として、女性として、書くということ/複数の名前、複数の私
〇Ⅲ 物語の〈終わり/始まり〉 深沢潮+温又柔+辻野裕紀
「分からなさ」のために/ひとりの人間は書けるが、人間そのものは書けない/文学は役に立つ
〇あとがき 辻野裕紀
178mm×128mm / 72p / 中綴じ
本屋・生活綴方 刊行