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長く続いたパンデミック下で希薄になりつつあった"イメージの生命"とのつながりを再び確かめ、イマジネーションの潜行を試みることから生まれた映像人類学者、川瀬慈氏による『見晴らしのよい時間』。
人々が太古より祈りや歌を通しても交流を重ねてきた、見えるものと見えないものの真ん中に息づくその場所へーーー。
川瀬氏の野生のまなざしは、次第に見晴らしのよい時間へと誘われていきます。
【Contents】
〇地軸の揺らぎ
見晴らしのよい時間/獣がかじるのは/君の歩行
〇川に沿って
イメージの還流/線の戯れ/どんぼらの淵
〇白い闇
ムジェレ/さくら荘のチュルンチュル/楽園
〇神話の息吹
虹の蛇/乳房からしたたる涙/影の飛翔/宴
〇歌へ
ちょんだらーに捧ぐバラッド/打てばよい/歌へ〔三つの書評より〕/私は歌
〇イメージの生命
アビシニア高原、一九三六年のあなたへ
<対談・イメージの生命>
アビシニア高原、一九三六年のあなたへ ─ イタリア軍古写真との遭遇
川瀬慈 × 港千尋
*装画:平松麻
210mm×148mm / 152p / ハードカバー