語り、書き起こされ、読み上げられて自己の物語として残された、沖縄の風俗業界で働く若い女性たちの姿ーー『海をあげる』で数々の賞を受賞した上間陽子さんのデビュー作『裸足で逃げる』が文庫化。
13000字の書き下ろし「十年後」を収録。彼女たちはなぜ裸足のまま逃げなくてならなかったのか。それぞれの個人の体験から見えてくるのは、沖縄社会から世界へとつらなる問題であり、日本の現実。そのことから目を逸らさず、彼女たちへの責任を果たそうと上間さんは歩み続けます。
<目次>
まえがき――沖縄に帰る
キャバ嬢になること
記念写真
カバンにドレスをつめこんで
病院の待合室で
あたらしい柔軟剤 あたらしい家族
さがさないよ さようなら
調査記録
あとがき
十年後
ちくま文庫 / 320p / ソフトカバー