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国も、時代も、性別も、そのすべての境界を越えてゆく。小説家、深沢潮さんの渾身作『翡翠色の海へうたう』。
冴えない日々を送る葉奈は作家になる夢を叶えるべく、次の投稿作のテーマを探していた最中、推しのアイドルが慰安婦女性など性被害に遭った人たちを支援するブランドを着ていたことで炎上が起きたことを知ります。
そこで葉菜は取材のために沖縄へと飛ぶが、取材対象者の女性から、「当事者ではないあなたが、どうして書くのか」とその覚悟を問われる事にーーー。
いつまでも終わることのない「戦後」を描いた一冊です。
*解説:杉江松恋
*サイン入
文庫版 / 272p / ソフトカバー